1984年 76才 パリの回顧展はニューヨークのメトロポリタン美術館を巡回し その後 日本の京都市立美術館で開催される。日本では初めての展覧会でバルテュス人気高まる。スイス ローザンヌのアリス・バウリ画廊にて「バルテュス・ジャコメッティ・ボナール」展を開催。
ロバ−ト・メイプルソ−プ「背中」。ジャン=ミッシェル・バスキア「グリロ」。

1985年 77才 「ギターと裸婦」「鴉のいる大きな構成」「眠る裸婦」の制作を続ける。ゴルバチョフがソ連共産党書記長となり 改革(ペレストロイカ)に着手する。ヘルム−ト・ミッデンドルフ「火を持つ男」。

1986年 78才 「ギターと裸婦」「鴉のいる大きな構成」「眠る裸婦」完成。「鏡猫 2」の制作を開始。
ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で爆発事故が起こる。
ヨーゼフ・ボイス逝去 65才。

1987年 79才 「鏡猫 2」の制作を続ける。

1988年 80才 「鏡猫 2」の制作を続ける。

1989年 81才 ローマのフランス文化センターにて展覧会。「鏡猫 2」完成。「鏡猫3」の制作を開始する。節子夫人が画家として東京で個展を開催 夫人と共に来日。初めての本格的な画集が出版される。ジャン・レイマリー著 ジュネーブのスキラ社刊行。
ドイツでベルリンの壁が崩壊 東ドイツはソ連の社会主義からの離脱する。

1990年 82才 アンドロス バージル&グランドリス財団付属近代美術館にて「素描・水彩・油彩展」を開催。ローマのヴィラ・メディチにて「ヴィラ・メディチのバルテュス展」開催。アメリカでコンピュータ・シュミレーションによる仮想現実(バーチュアル・リアリティ)が開発される。湾岸戦争始まる。パリにグラン・アルシェ(新凱旋門)建設される。

1991年 83才 第三回高松宮殿下世界文化賞を受賞 授賞式のため来日。当時パリ市長であったシラク氏(後のフランス大統領)も出席。ソ連の11にもおよぶ共和国が独立宣言し ソ連邦は消滅。アメリカに対抗できた超大国はここに滅び アメリカとソ連の冷戦状態も終る。

1992年 84才 フランス オルナンのギュスターブ・クールベ生家付属美術館にて作品展。尊敬するクールベの生家での開催について「獅子の背に止まる蠅のようなもの」と述べる。フェデリコ・フェリーニとジュリエッタ・マシ−ナ夫妻がグラン・シャレを訪問。フランシス・ベーコン逝去83才 1907年生まれ。

1993年 85才 ロ−ザンヌ州立美術館と東京ステーションギャラリーにて展覧会。「鏡猫 3」発表。
日本で2度目の展覧会。会場の赤れんがの壁面を気に入る。
ルーブル美術館の中庭にガラスのピラミッドが建造される。

1994年 86才 ベルン美術館にて展覧会。「鏡猫 3」手直しをして完成。「モンテ・カルヴッェロの風景2」の制作を開始。

1995年 87才 中国初の「バルテュス展」が巡回する。香港美術館 北京美術宮殿 台北美術館にて。

1996年 88才 マドリードのソフィア王妃記念アートセンターにて展覧会。

1997年 89才 ローマのアッカデーミア・ヴァレンティノにて展覧会。三枚の「鏡猫」を並べて展示。
日本のメルシャン軽井沢美術館で「バルテュスとジャコメッティ展」開催。

1998年 90才 ポーランドのブロツワフ美術アカデミーより名誉博士号授与される。初めてポーランドを訪問 父エリックが博士課程の研究をした同じ大学のアウラ・レポルディーナにて授賞式。バルテュス財団を設立 節子夫人が名誉会長となる。「モンテ・カルヴッェロの風景2」完成。「真夏の夜の夢」の制作を開始。

1999年 91才 ディジョン美術館にて展覧会。カタログ・レゾネがパリのガリマール社より刊行。監修ジャン・クレール。「モロッコの思い出−馬上の自画像」制作。

2000年 92才 ヴェネツィアのコッレール美術館にて「バルテュス アルベルトとディエゴ・ジャコメッティ アンリ・カルティエ=ブレッソン マルティ−ヌ・フランク展」開催。ロンドンのナショナル・ギャラリーの展覧会「邂逅−過去の芸術からうまれる新しい芸術−」にプッサンへの敬意を込めて「真夏の夜の夢」を出品。「マンドリンと若い娘 (期待)」の制作を開始。

2001年 93才の誕生日を迎える11日前の2月18日にスイス ロシニエールにて死去 92才。
「マンドリンと若い娘 (期待)」が未完成のまま遺作となる。節子夫人はこの死去について「夕日が沈むように息を引き取りました。」とのべる。9月にヴェネツィアのパラッツォ・グラッシにて大回顧展が開催される。同年8月 兄のピエール・クウォソフスキ− 死去 96才。
同年9月11日 アメリカで同時多発テロ発生。乗っ取られた旅客機の激突によってニユーヨークの世界貿易センタービル2棟が完全崩壊 死者約4000名にのぼり 他に国防省なども被害を受ける。その後アメリカはイラクに報復進撃し 独裁政権を壊滅させる。

2002年以降 
2003年 グラン・シャレに画廊が開設され バルテュス財団の企画によって「若き日のバルテュス展」開催。
2004年 グラン・シャレの画廊で「アンリ・カルティエ=ブレッソンとマルティ−ヌ・フランクによる写真展−バルテュスの家で」開催。グラン・シャレ建造250周年記念としてバルテュスにちなんだ「猫の王国コンク−ル」開催。
2005年 グラン・シャレの画廊にて「バルテュスの素描展」開催。節子夫人の「節子の暮らし・和の心」展が日本で開催される。
2008年 生誕100年を記念してスイスで大回顧展を開催し この後各地を巡回する予定。