297
P297。「雌牛のいる風景」 80×65㎝ F25号 キャンバスに油彩 (1958)
鬱屈しているような樹木の立つ斜面を牛が歩いている。その後に牛追いが一人描かれている。この頃に描かれていた明るい色彩は見られない。濃く暗い茶色と地味な緑色が使われ 画面のどこにも空は見えていない。どこか重苦しい。しかし牛の描き方を見るとその描写力の正確さと軽快さが目を引く。茶色に塗った上から一気に描いたのだろうか 牛の微妙な動きの正確さと即興的な筆使いは 今までとは異なる軽妙で達者な技術を見せている。