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P87。「山 (夏休み)の習作」 60×73㎝ F20号程度 キャンバスに油彩 1935
これはP102の「山 (夏)」の習作である。「山 (夏)」は1937年作だから その2年前に描かれている事になる。この風景はベアーテンベルグのスイスの風景で それを描いた水彩画をもとにして描いたと氏は述べている。大きくうねった起伏を見せる岩山とその岩肌 その間から遠くの険しく尖った青い山々が見える。そして手前の草の茂った穏やかな平地には 大きな平たい岩の横で杖を持った女性が眠っているように横になっている。習作でなくても良いようだが「山 (夏)」と比べるとこの習作の方は部分に見える。この習作を部分とし 本制作を全体として見比べると何が加味され どのように展開し 何を目指したのかが良く分かる。大海原の大波のようにうねる岩山を背景にして この娘はどんな夢を見ているのだろう。