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P60。「座っている若い娘 (アントワネット)」91.5×72.5cm キャンバスに油彩 1930(1965)
 長椅子に座りポーズをつけている女性を描いている。女性はアントワネット・ド・ヴァットヴィルで 彼女とは大恋愛のすえに結婚した女性であり このあとも6点描かれ 間接的なモデルと思われる作品が4点ほどある。頭に腕を乗せてくつろいだポーズはバルテュスらしく これまでの人物画ではこのようなポーズは見られなかったので これが長椅子に座る若い娘を描いた最初の作品と言える。全体にはまだ大まかな筆使いが残っているが 顔のあたりの筆致には落ち着きが出てきている。

P61。「ルネーの肖像」77×58.5cm P25号程度 1930
これもさりげないがバルテュスらしいポーズである。描かれる事に対して身構えずにくつろぎ ごく自然にちょっと凝った姿勢を取る。これがバルテュスが描く肖像画のポーズであるが この時期にそれが確立し始めている。P-。「d’Adele Bayの肖像} 73.5×60.5 F25号程度 キャンバスに油彩 1930この作品はカタログ・レゾネには未掲載であったが 2008年に開催された生誕100年スイス展に公表された。