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P33。「リュクサンブールの子供達」63×50.5cm F12号程度 キャンバスに油彩 1927
公園の連作にもどっている。手前の3人の1人はボールを持って女の人を引っぱっているようだが その女性はポーズを取り その横の後ろ向きに屈んでいる少年も後ろ向きで変わった姿勢を取っている。屈んだ少年の奥にはベンチに両手をかけた人が座っていて 右端のラッパを吹く制服姿の人は中途半端に画面に入れられている。公園内の様々なポーズの人々を描いているが それらの組み合わせの面白さをはっきりと意識されていると思われる。

P34。「リュクサンブ−ルの庭園 (秋)」65.6×49.8cm F15号程度 キャンバスに油彩 1928
これも庭園内の風景で後ろ姿で屈む少年がもう一度登場している。少年はその横に立つベレー帽をかぶり球技用のラケットを持った男とボール遊びをしているのだろう。その奥に片腕を上げた女性。右端の椅子はまたも中途半端に入れられている。これらの屋外の風景画では庭園の樹木も人物同様に様々な形と枝振りで描かれている。

P35。「リュクサンブ−ルの子供達 (けんかのあと)」63×50.5 F12号程度 1928
頬に手をあてて物憂げに歩く少女とベレー帽をかぶった二人連れの子供達。そして広場に立つ一本の木とその奥の林。この絵は人物のポーズを控えめにして 庭園の広さと奥行感を強調しているようだ。子供達の賑やかさが失せた後の静けさと寂しさ そして友人と喧嘩した後で独り歩く娘の心もとなさを描いている。つまり感情表現に取り組んでいる作品で バルテュスの作品では珍しいと言える。