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P57。「街路」130×162cm F100号 キャンバスに油彩 1929これは最初の「街路」で原案画とされる作品である。今までに描いてきた屋外風景(庭園 川岸 建物)から発想したオリジナル色の強い作品でP48の「「ポン−ヌフの河岸」を引き継いでいる。そして今までの中で最も大きなキャンバス(F100号)を使っているから その力の入れようが分かる。しかしまだ筆致は荒く落着きがなく 画面構成は詰められていない。そうであってもこの作品は21才の画家の卵が本格的な自分の作品に取り組み始めた証となる作品である。そして4年後の1933年にもう一度描いた「街路」は青年期の代表作の一つであり バルテュスの全作品の中で欠かせない作品となるのである。「街路」のモデルになった通りは エショデ街のブルボン=ル=シャトー街と当時住んでいたフュルスタンベルグ広場に出る通りとの合成である。