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P49。「河岸 (堤)」46×38cm F8号 厚紙に油彩 1928

これはセーヌ川の川岸で 樹木と塀にもたれる人々とその奥にいる人物が描かれている。ポン−ヌフ橋こそ描かれているが場所を特定し説明しようとはしていない。有名な建築物を描く気はなく あくまでも不特定の場所とそこにいる大人達を描いている。

P50。「河岸 (ポン-ヌフの河岸)」73×59.8cm キャンバスに油彩 1929

同じ川岸に猫を抱いた老婦人と塀の上から見下ろす男 その前を通り過ぎる人々を描いている。塀の上から見下ろす男と猫を抱いた老婦人は妙に気になる。このような思いがけない姿勢や後ろ姿 また人物を真横から描く手法は見る者の関心を強く引き付ける。そしてこれらの謎めく人物の捉え方はこの後に積極的に用いられていくようになる。

P51。「サン-ルイの河岸」45.5×35.5cm F8号程度 キャンバスに油彩 1928

巨木が立つ人気のない所を犬を連れた男が歩いている。日陰の中を歩き去る男の後ろ姿に憂いのようなものが感じら 画面奥の明るい建物と対比している。