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P30「バラ色の上着の裸婦」の習作。25.4×19cm F3号程度 厚紙に油彩 1927
これはP31のための習作である。寝台の装飾曲線と布のシワの関係を確かめるために描かれたようだ。このような椅子と布は人物と共に最晩年まで描き続けられる。

P31「バラ色の上着の裸婦」98.5×77.5cm F40号程度 キャンバスに油彩 1927
初めての裸婦像である。寝台に座った憂いを持った女性の裸体と肩にかけたガウンが描かれている。ここには描くに足りる材料は揃っているが 何かもの足りない。この何かが今後描き加えられていきバルテュスの世界が構築される。サーモンピンクの衣服に乾筆(ドライブラシ)のような筆跡が見らる。

P32「裸婦」55×46cm F10号程度 キャンバスに油彩 (1927)
先と同じモデルを描いた裸婦像。頭部の赤と髪形 そして視線の方向が印象的なこの作品も完成されていない。大まかな雰囲気を確かめるために描かれた習作のようだ。母バラディーヌの描いたものにも似た作品があるので一緒に描いたのかもしれない。