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P4。「若い人の上半身」F4号程度 厚紙に油彩 1923
人物画の習作である。軽い下書きの上に荒い筆跡を残しながら形を描き 立体感を色彩の明暗の違いで描こうとしているようだ。バルテュスの作品には眠る人が良く描かれるが すでにこの時点で描かれている。

P5。「若い男の肖像」41×32.5cm F6号程度 キャンバスに油彩 1923
15才で描いた肖像画である。輪郭線で形を描き 斜めに揃えた筆後で面を塗っている。写実表現描法でなければ外形線も用いても筆後を残しても良いのだが まだ絵具の置き方や重ね塗りの仕上りを模索している段階のようだ。しかしすでに立体感を出すために顔の左側に照り返しが描かれている。少なくともバルテュスがこの頃に会得したいと思っていた描き方は写実表現描法でないようだ。

P6。「祭壇画」キャンバスに油彩 1923
この作品は展示された様子の写真しか残っていない。聖母子像と他に人物が二人描かれているように見える。